イブラヒモビッチとルカクの共存は可能か。「王」の起用法4選(現地記事翻訳)

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ズラタン・イブラヒモビッチが新たな背番号10とともに帰ってきた。

読者の皆さんもアラゴルンの王の帰還(ロードオブザリング最終章)のことを少しはしっているだろうか。

新しく王の座に着いたその土地の国王は、跪いたホビットたちに立ち上がるよう命じる。そして国王は犠牲にされていた気高い同胞たちに「頭を上げなさい」と言う。もしズラタンならお辞儀をさせると思うが。

(本記事は、Five ways the Man Utd attack could line up now Zlatan Ibrahimovic is back | Squawka Football を翻訳しています)

  

王の帰還

ズラタン・イブラヒモビッチはそのような謙虚な王ではないが、最高の王であることは確かである。34歳だった昨シーズン、彼はオールドトラフォードへと歩を進めた。間も無く、オールドトラフォードの男たちの重要な一人になった。

元スウェーデン代表FWは仲間たちを従えることのできる王であり、負傷離脱する前に2つのトロフィーをもたらした。しかし3つ目のトロフィーをもたらす約1ヶ月前に怪我をした。なんにせよユナイテッドは二つの結果を残した。ズラタンが大きな片手にヨーロッパリーグ、もう片方にリーグカップのトロフィーを手にした。それはバスケットボール選手が片手でボールを掴むのと同じように簡単に見えた。

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彼のことを、大理石に彫られたような、銅像のように威厳があり堂々としていると呼ぶのはありきたりすぎる表現だ。彼は前十字靭帯を負傷したのち、たったの4ヶ月で戻ってきた。サンドバッグや、ズラタンに回し蹴りを入れ(いろんな意味で)驚かせたエリック・バイリーに仕返しするためだけでなく、ユナイテッドのユニフォームを着なおし、赤い悪魔のタイトル獲得のためにプレーするために帰ってきたのだ。

そこで、この偉大なFWがどのような役割で、どこでプレーするのが最適なのか。Squawkaが分析を行った。

現状の基本システム

もちろん現在のユナイテッドなら、ズラタンが帰ってきても、システムをいきなり変えるようなことはしないだろう。このスウェーデン人と再契約したのは素晴らしいことなのだが、このベテランの年齢、ルカクのここまでの活躍を考慮すると、一番手ではなさそうだ。

ベルギー人FWが大半の試合でスタメンを務め、ズラタンは高さを加えるときやチームの落ち着きを取り戻すため、もしくは両方を意図した交代策となるだろう。もしくは尊敬される闘士として、憧れを持つ選手たちの中に投入するのもいいだろうか。

ズラタンが入った場合の基本システム

もしルカクが怪我や、出場停止、もしくは疲労が蓄積してしまった場合、モウリーニョはズラタンを強力な代替策としてスタメンに戻すことになる。昨年、ムヒタリアンとラッシュフォードがズラタンを理解するように努めていたため、相互理解は高く、システムの変更は必要ない。

しかし変更する点が一つある。ズラタンには走力がなく、さらに降りてきてボールに触りたがる傾向があるため、同じような動きをするウイングのマタはあまり必要なくなる。その代わりに走力があり、ウイングとして外に張れる選手が必要になる。モウリーニョのお気に入りであり、よく働くウイング、ジェシー・リンガードのような。

チーム突撃部隊

たいていの人はFWが好きだ。ただ、FWが2人より多くなるとたちまち、一瞬で前線のスペースが消えてしまう。最後まで試合をちゃんと見て帰った後の駅までの帰り道や、初めて行った学校のナイトパーティーの帰りみたいに。幸いにも、ユナイテッドは恵まれていて、この3人のストライカーはそれなりに協調性があり、周りに合わせることができる。

ズラタンに機動力はさほどないが、ウイングの位置に配置された2人には広いエリアでプレーできる。ラッシュフォードはサイドでのプレーを新たに確立しつつある。対するルカクは明らかな背番号9、ストライカーである。エヴァートン時代にはサイドで起用された時期もあったが。

ロベルト・マルティネスはルカクの能力を伸ばすため、ディフェンスへ仕掛けることのできるサイドで配置し、それもまた機能していた。ユナイテッドもルカクを同じような形で起用することができるし、それに呼応し、ラッシュフォードが逆サイドから飛び込むこともできる。ズラタンは偽の9番としてトップから下がってきてプレーし、3トップは流動的な動きでディフェンスを混乱させ、相手の組織をバラバラに引き裂くことができる。

空中戦最強の布陣

現在のユナイテッドの平均身長がどんどん高くなってきているのは周知の事実だ。どのポジションにも180cm以上の選手が並ばせることができ、さらにその中の何人かは190cm越えだ。イブラヒモビッチの帰還はただユナイテッドに高さを加えるだけでなく、後半にはパワープレーのような放り込みをすることも可能だ。この選択肢の存在は大きい。

フェライニの前でルカクとイブラヒモビッチをプレーさせる。フェライニは10番のポジションで2人とともにDFの壁を打ちこわす役割を担うだろう。大量のハイボールをそこに放り込むだけで相手は確実にパニックに陥るだろう。このような高い(二つの意味で)レベルの空中戦の猛襲にできるディフェンスはほとんどいないだろう。いたとしても苦戦を強いられるはずだ。

4−4−(最強の)2

モウリーニョはトニー・ピュリスがしているような戦い方を踏襲することもできる。2人のストライカー、2人のウイングを起用することで、単純に攻める。昔ながらのユナイテッドの攻め方である。前線に屈強な二人組。ターゲット役のイブラヒモビッチと、セカンドボールを拾い、すぐさまゴールに向かうことができるルカクを隣同士に配置。

ウイングの二人、マルシャルとムヒタリアンは創造的な能力を発揮し、周りをサポートし、自らも局面を打開する役割を担う。二人ともドリブルでのカットインが素晴らしい。それと同じくらいに、縦へ抜け突破し、得点につながるクロスを長身FWに配給することも可能だ。

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