マンチェスター・ユナイテッド所属選手の、
チャントをまとめて和訳&解説しています。
チャントを覚えて、歌いながらユナイテッドを応援しましょう!
※随時、解説チャントを増やしていきます。
エリック・バイリー(Eric Bailly)のチャント
背番号
3
バイリーのチャントの動画・YouTube(1曲目)
バイリーのチャントの歌詞(1曲目)
He’s big, he’s black, he plays at the back.
Try and beat him and you’ll look like a tw@t.
He’s our number 3.
His name is Eric Bailly!
バイリーのチャントの和訳(1曲目)
アイツはデカく、アイツは黒い。そしてアイツは最終ラインでプレーする。
彼を打ち負かそうとしようもんなら、お前はきっと間抜けに見えるだろうな。
アイツは俺たちの背番号3だ。
アイツの名前はエリック・バイリーさ!
バイリーのチャントの解説(1曲目)
リズムはデ・ヘアのチャントと同じです。1行目のbackと2行目のtw@tが、3行目の3(three)と4行目のBailyが韻を踏んでいます。デ・ヘアのときと同様、1行目でbigとblackでBから始まる単語を重ねていますね。
2行目のtw@tですが、Fワードみたいなものとお考えください。
バイリーのチャントの動画・YouTube(2曲目)
※3行目から始まります
バイリーのチャントの歌詞(2曲目)
You to me are everything.
The finest Eric since the king.
Oh Bailly, oh Bailly.
He joined the reds like Cantona.
He’s gonna be a superstar.
Oh Bailly, oh Bailly.
バイリーのチャントの和訳(2曲目)
お前は俺のすべてだ。
キング以来、一番のエリックだ。
ああバイリー、ああバイリー。
アイツはカントナのようにチームに加わった。
スーパースターになるだろう。
ああバイリー、ああバイリー。
バイリーのチャントの解説(2曲目)
1行目のeverythingと2行目のkingが韻を踏んでいます。
キングことエリック・カントナと同じ名前であるところから作られたチャントですね。
1行目は、正しくはYou are everything to me.という歌詞でしょう。韻を踏むために上記の語順に変えたのだと考えられます。
マルコス・ロホ(Marcos Rojo)のチャント
背番号
5
ロホのチャントの動画・YouTube
※2行目から始まります
ロホのチャントの歌詞
Rojo, Rojo.
He is a red you know.
He’ll take a p*ss.
He’ll break your legs.
Rojo, Rojo
ロホのチャントの和訳
ロホ、ロホ。
アイツは赤い、わかるだろ?
アイツは(自主規制)。
アイツはお前の脚を折るさ。
ロホ、ロホ。
ロホのチャントの解説
3行目p*ssと4行目legsが韻を踏んでいます。後述のとおり、このチャントは白雪姫のハイホーの替え歌なのですが、このチャントの1~2行目はそれぞれ次の歌詞に対応します。
Heigh-ho, Heigh-ho.
It’s home to work we go.
Heigh-HoとRojoが、goとknowが韻を踏んでいます。
2行目ですが、He is a red.と言うと、通常は「彼は赤い」=「彼はユナイテッドの一員である」という意味なのですが、Rojoはスペイン語で「赤い」という形容詞でもあります。このチャントでは、そのこともかけているのかもしれません。
ちなみに、元曲は有名なこちらになってます
フアン・マタ(Juan Mata)のチャント
背番号
8
マタのチャントの動画・YouTube
マタのチャントの歌詞
Who’s the greatest player in the Premier League?
It’s you, Juan, Juan, Juan. It’s you, Juan, Juan, Juan.
Woahh Juan Mata…
マタのチャントの和訳
プレミアリーグで最も卓越した選手は誰だ?
それは君さ、フアン。
マタのチャントの解説
特になし
ロメル・ルカク(Romelu Lukaku)のチャント
背番号
9
ルカクのチャントの動画・YouTube
ルカクのチャントの歌詞
Rom, Rom, Romelu, Romelu Lukaku.
Man United’s No.9, Romelu Lukaku.
ルカクのチャントの和訳
ロム、ロム、ロメル、ロメル・ルカク。
マン・ユナイテッドの背番号9、ロメル・ルカク。
ルカクのチャントの解説
韻を踏んでいるところは特にありませんが、非常にテンポの良いチャントです。
Rom, Rom|Romelu|Romelu|Lukaku
Man United’s|number nine|Romelu|Lukaku
赤字の部分で拍を取ると歌いやすいと思います(Lukakuの後の下線部は、Lukakuと歌い終わったタイミングで拍を取る)。
2拍ずつで1ブロックとし、合計4ブロック(8拍)を2回繰り返す、という意識で。
ズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahibovic)のチャント
背番号
10
イブラヒモビッチのチャントの動画・YouTube
イブラヒモビッチのチャントの歌詞
Zlatan Ibrahimovic, he is a Swedish hero.
On a free from PSG, he cost us f*cking 0.
6 foot 5, hard as f*ck, he gets the reds excited.
Stick your City up your a*s ‘cause we are Man United.
イブラヒモビッチのチャントの和訳
ズラタン・イブラヒモビッチ、アイツはスウェーデンの英雄だ。
PSGからフリー移籍で来たから、移籍金はゼロだ。
6フット5インチ(195.6cm)、クソみたいに頑丈だ、アイツのせいでレッズは大興奮だ。
俺たちは俺たちのやり方でやるさ、なぜなら俺たちはマンチェスター・ユナイテッドだからな!
イブラヒモビッチのチャントの解説
1行目のheroと2行目の0(zero)が、3行目のexcitedと4行目のUnitedが韻を踏んでいます。
歌詞の和訳が難しかったため、こちらで解説していきたいと思います。
まず3行目のhard as f*ckですが、2通りの解釈ができると考えました。
1つ目はhardをシンプルに「体が頑丈である、たくましい」という意味と捉え、as f*ckを強調表現と解釈すると、上のような訳となります。
2つ目は、hard as f*ckをイディオムとして説明しているUrban Dictionaryというサイトがあり、そのサイトではhard as f*ckの意味を「気が狂ったようにタフで無慈悲であること。(中略)80年代のヒット映画『コマンドー』のジョン・マトリックス役のアーノルド・シュワルツェネッガーとシルベスター・スタローン演じるジョン・ランボーは、hard as f*ckの例である」と解説しています。
どちらの解釈でも意味に大きな違いはありませんが、hard as f*ckのイメージを少しでも詳しくつかんでいただけたら、と思い、両方書かせていただきます。
次に4行目のStick your City up your a*sです。この表現に関しては、Stick/Shove O up one’s a*sというイディオムを理解する必要があります。辞書的な意味を直訳しますと、
「あなたに、こうしてはどうかと提案したりこうすべきだと言っていることについて、そんなことはしたくない、そんなものは必要ないと怒って言うときに用いる」
表現だそうです。わかりにくいので、例文を用いて詳しく説明します。
例文: She asked me to work over the weekend, so I told her to stick it up her a*s!
意味: 彼女が俺に、週末も働くようにお願いしてきたんだ、だから嫌だと言ってやったんだ。
この文では、「彼女」が「俺」に週末も働くように頼んできました。そして「俺」はそんなことはしたくないと考えています。
以上の2つの条件が揃い、stick it up her a*sと言い返したのです。以上がこのイディオムの意味です。
このことを鑑みてこのチャントを考察します。
まず、Cityという単語ですが、ユナイテッドサポなら(というより、プレミアリーグファンなら)この単語から真っ先に連想されるのは、地元の憎きライバル マンチェスター・シティでしょう。
そして鍵となるのは、潤沢な資金を持つシティが毎年のように大金をつぎ込んでいい選手を獲得していること(ユナイテッドサポとしては、決して人のことを言えた立場ではありませんが(笑))、そしてチャントにもあるように、イブラヒモビッチというワールドクラスのストライカーは、フリー移籍でユナイテッドにやってきたことです。
この2つの事象とStick it up one’s a*sの意味を合わせると、次のような意味になると考えました。
「シティは毎年大金はたいていい選手を獲得するし、シティサポは俺たちに『お前たちもそうするべきだ』(あるいは『ユナイテッドにはできないだろう』)と言ってくる。
だが、俺たちはズラタンというワールドクラスのプレーヤーをフリーで獲得した。ズラタンがやってきたは、俺たちがマンチェスター・ユナイテッドだからさ!(ここで、4行目の後半に繋がる)」
このニュアンスを短い文字数で表現するのが難しかったため、上のような意訳をしましたが、こうして見ると、2行目でも移籍金がタダだったことに言及していますし、歌詞全体から一貫性が見てとれます。
筆者もこうして調べて気付かされた点が多く、かなりよく練られたチャントだと言えそうです(もちろん、筆者の考えすぎという可能性もありますが(笑))。
原曲は、Yankee Doodleという曲です。日本では、アルプス一万尺として親しまれていますね。
余談ですが、Yankee Doodleという曲はアメリカ発祥で、独立戦争時に生まれ、愛国歌として歌われていたそうで、無数とも言える替え歌が作られていたみたいです。今でも、コネチカット州の州歌として採用されているそうです。
マイケル・キャリック(Michael Carrick)のチャント
背番号
16
キャリックのチャントの動画・YouTube
キャリックのチャントの歌詞
It’s Carrick, you know.
It’s hard to believe he’s not Scholes.
キャリックのチャントの和訳
キャリックだ、分かるだろ?
スコールズじゃないだなんて、信じがたい。
キャリックのチャントの解説
曲はPilotのMagicです。以前、自動車のCMに使われていたので、古い曲ではありますが若い方々でも「聞いたことある」という方は多いのではないでしょうか?
原曲の歌詞は以下の通りです。
It’s magic, you know.
Never believe it’s not so.
こうして見ると、チャントの1行目はMagicをCarrickに変えただけで、2行目もScholesとSoが韻を踏んで……はいませんが、対応しています。
以下は個人的な呟きになるので、興味のない方は読み飛ばしていただいて一向に構わないのですが、
昔、オーストラリア人YouTuberが動画内で歌っていた歌詞は、
確かNever believe it’s not Scholes.だった気がするんですね。
正直、意味は対して変わらないので、歌う機会があるなら、
「あれ? ここってIt’s hard to believeだっけ、Never believeだっけ?」
などと細かいことは気にせず、臆することなく思いっきり歌いましょう!
ネマニャ・マティッチ(Nemanja Matic)のチャント
背番号
31
マティッチのチャントの動画・YouTube
マティッチのチャントの歌詞
It’s Matic, you know.
He’s better than Bakayoko.
マティッチのチャントの和訳
マティッチだ、分かるだろ?
バカヨコより上手いんだ。
マティッチのチャントの解説
原曲はPilotのMagicです。以前、自動車のCMに使われていたので、古い曲ではありますが若い方々でも「聞いたことある」という方は多いのではないでしょうか?
原曲の歌詞は以下の通りです。
It’s magic, you know.
Never believe it’s not so.
こうして見ると、チャントの1行目はMagicをMaticに変えただけで、2行目もBakayokoとSoが韻を踏んでいます。また、細かい話にはなるのですが、チャントのBetterの部分はNeverに対応しています。この2つの単語を見ると、どちらも-erで終わっていることが分かります。
書き手
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クラブW杯ガンバ大阪戦をきっかけにユナイテッドサポに。
幼少期をアメリカで過ごしたにわか帰国子女。
英語力を生かして、ユナイテッドのチャントの和訳・解説のなどをさせていただきます。
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